09.医療者のホンネと悩みホットライン

昨年は3日間25時間を費やしてのホットラインで26件の相談が寄せられましたが、今年は少し縮小し、2日間18時間で開催しました。昨年同様、マスメディアの関心は高く、テレビが当日のニュース(関西圏)で報じたのをはじめ、新聞での紹介が7紙、医療系の新聞や雑誌3誌(ウェブサイトを含む)で取りあげられました。

しかし、実際に届いた相談件数は16件と少ない件数に留まりました。ただ、いずれも深刻で、切羽詰った内容も多くみられました。やはり、医療者自身が当事者として「私が何とかしなければ」という思いにならないと、自ら電話をかけて話そうという積極性には至らないのでしょうか。経験年数が20年以上の人が6名いましたが、中間管理職的な立場の人がほとんどで、板ばさみになったり、トラブルの矢面に立っていたりする立場での悩みが語られました。

また、件数は少ないものの、昨年と違って職場に対する不満や悩みが大半を占めました。とくに管理職と現場スタッフとの意識の乖離、組織が働く職員を守ってくれないと感じる悩みが深まっていることを感じさせられました。最前線で患者と向き合うドクターやナース、医療事務の職員の危機感、ストレスなどを管理職が理解していなかったり、組織として対応する姿勢が見られなかったりすることへの失望も語られました。電話をかけてきた人は、すでに職場を辞めているか、辞める決意をしたうえで「最後に何か働きかけたい」という思いを持っていて、悲壮感すら感じたというのが率直な感想です。

また、患者からの相談を受けつけていると勘違いした一般の方の電話が多く届いたのですが、医療者のための相談だと説明すると「ドクターやナースが悩みなんて持っているのか?」「つらいのは私たち患者だ!」という声が多く、医療現場の現状や悩みを抱える医療者の増加について、なかなか認知されていない実態も痛感しました。

詳しくはホームページをご覧ください。http://www.coml.gr.jp/kouen/