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日経新聞に『賢い患者』の書評

今日の日経新聞朝刊の「読書」のコーナーに
拙書『賢い患者』(岩波新書)の書評が載りました!! 
とっても嬉しい内容の書評に、感謝、感謝です。


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患者と医師の関係はこの30年ほどで変わった。
その最たるものはがんの告知だろう。
かつて医師は患者の精神的ダメージなどを理由に
がんであることを明らかにしなかった。
患者は自分のからだに何が起こっているのかわからないまま
亡くなることも珍しくなかった。


今は違う。どんどん伝える。
尋ねなくても教えてくれる。
患者の意向も重視される。
複数の治療の選択肢を示して、
患者に選ばせるといったことも日常的となった。
では、患者と医師の関係はもう万全なのだろうか。
本書を読めばその答えは「ノー」であることがわかる。


患者や家族から6万件もの医療相談を受けてきた
NPOの理事長はその経験から、
患者も医師もまだまだお互いに
歩み寄らなければならないと感じている。
患者にはまだ「お任せ」の意識が強い。
自分が受けたい医療の形を考えたり、
わからないことは何度でも質問したりすることが大切だ。
医師の側にも「患者不在」は残る。
本当に患者に寄り添う姿勢が求められる。
両者が協力して目標に向かえばこそ、
お互いの納得感や達成感も高まるだろうし、
不必要な医療行為もなくせるかもしれない。

著者自身の、
また著者の大切な人の過酷な医療体験を交えることで
本書の説得力が増した。
患者にも医療者にも読んでほしい。(岩波新書・820円)

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