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こんなことでいいのか専門医実技試験

日本心血管インターベンション学会(CVIT)という
心臓カテーテル検査や治療を行う専門医の学会の倫理委員を務めている関係で、
「『専門医認定制度のあり方を考える』タウンホールミーティングのパネリストに」]
とのご依頼をいただき、岐阜県看護協会の講演前に朝9時から豊橋の会場に。

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6名のパネリストが壇上に並んだ途端、
座長から「今日は患者さんが主人公なので、医療全般のこと、専門医のこと、
この学会の専門医制度への意見などをまずは山口さんから話していただきましょう。
時間の制限もありませんから、どうぞご自由に」。

はぁ~? まったく聞いていませんよ、そんなこと。
登壇後にむちゃ振りですか??? 
しかも「折角ですから、演台で」と、
パネリストが居並ぶなか、一人縁台に立たされ…。
そもそもご依頼のみで最近まで何の連絡もなく、
先日「何時に、どこに行けばいいのでしょうか」と問い合わせた状況。
今日来てみてわかったのですが、
内部でかなりのごたごたがあったようなのです。

実は、この学会では独自の専門医試験をおこなっていて、
その実技試験のあり方を巡って倫理委員会で議論になりました。
かつては試験官立ち合いの実技試験だったそうですが、
「受験する医師が緊張を強いられ、その状況で治療を受ける患者に害が及ぶ」
と問題になり、ビデオ実技試験に変更になりました。
しかし、ビデオ実技試験に変更する段階で、
学会の倫理委員会に諮っていませんでした。
それに、ビデオを撮る段階でも緊張を強いられることには変わりありません。
更に、試験を受けるにあたっては、医師が所属する施設の倫理委員会に諮ることが条件になっているのに、
3~4割が倫理委員会を通していないこともわかってきました。
更に更に、実技試験の客観的評価基準も明確ではないと聞き、
そもそも何の基準を満たした専門医なのかと私は疑問を呈していました。
一発試験で専門医としてふさわしいかどうかを判断すること自体、疑問です。
倫理委員会でも、実技試験のあり方を見直すべきという意見にまとまり、
報告書を提出したのです。

ところが学会の理事会では
「すでに受験料を支払った受験生がいるのに、
その医師だけでも試験を受けさせたい」と
倫理委員会の意見は「単なる諮問機関だから」と
理事会決定を優先しようと進めていると聞き、びっくり。
それに問題を感じた学会の専門医たちが、
豊橋ハートセンターが中心になって行っている
「TOYOHASHI Live」という勉強会の一環として
タウンホールミーティングをおこなったとわかりました。
しかも、当初はCVITが主催でタウンホールミーティングを行う予定だったのが、
「学会主催のミーティングは中止する」と言ってきて、独自の開催になったのだとか。

そこで倫理委員として事情を理解している私がまず口火を切らされたのか…
と徐々に状況が見えてきて…。
それなら、と忌憚のない意見をたくさん述べて参りました
。かなり問題を感じたので、
次回の倫理委員会でもしっかり発言せねばと思っています。

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