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世の中捨てたもんじゃない

私は以前から“事故遭遇率”が高くて、
目の前で交通事故が起きたり、
電車で目の前で倒れたり発作を起こしたりする方によく出遭います。
頻度として年3~4回。
時に通報したり、介助に加わったり。

昨日は、珍しく終日事務所で電話相談やデスクワーク。
仕事を終えての帰路、
地下鉄で最寄駅に着く直前、
目の前にいた20歳ぐらいの女性が崩れるように床にしゃがみ込みました。

横にいた男性が「だいじょうぶですか!?」と声をかけ、
私も思わず聴いていた音楽のイヤホンを外し近づこうとしたら、
意識が戻ったのか一旦は立ち上がった女性。

ドアが開くとともにホームに出たのはいいけれど、血の気のない顔色。
「だいじょうぶ?」と声をかけた途端、
私にしがみつき、体重すべてを預けてきたのです。
完全に身を委ねられたので、
抱きかかえるように近くの柱まで移動して座らせ、
手で柱との間にクッションを作って介抱。

すると周りにいた何人かの見知らぬ人たちが、
連絡や私の荷物の保持に暗黙の役割分担作業。
駅員さんが車椅子を運んできて、
彼女は駅員室に運ばれて行きました

中心になって働いていた人の良さそうな青年は、
駅員さんに「後をよろしくお願いします」。
無造作にバッグのそばに放り出していた私のスマホと
iPADミニを確保してくれていたらしく、
「大切なもの…問題起きてないか確認してください」と手渡してくれて、
私にも労いの言葉を。
そして、急ごしらえの救護班は三三五五に解散。
この世もまんざら捨てたものじゃないな…とほっこりする夜でした。

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