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辻本好子のつぶやき No.12 ~たかが氷、されど氷①~

口からモノを受けつけなくなって、やがて1ヵ月以上。
人間の持つ三欲のひとつが完全に欠落してしまったわけですが、
不思議に絶望感のような悲しさはないんです。
なぜなら、逆に多少でもモノを食べると、
その後に必ず襲われる激しい吐き気のほうが怖いから…

胃がんを患って最初に諦めたのが、大好きな麺類。
日本そば、うどん、そしてラーメンは、とくに喉越しで味わうもの。
あの「ズルズル! ズルズル!」 がご法度!
消化機能の助けのためには、しっかり噛んでから飲み込まないと。
ところが、麺類は噛む前に喉を通り越して入ってしまい、あとが大変!
つまり、胃がんの患者にとって最も恐ろしいダンピングに陥ってしまうからなんです。

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そこから始まった、食べられない私の「運命の旅」は、
10ヵ月後に小さな錠剤まで格闘せざるを得なくなりました。
「眠剤で、どうしても眠りだけは確保したい」という最後の望みで、
わがままにわがままを重ね、たとえ吐き気が来ようとも…
しかし、ついに断念!

幸いと言うべきか、いまは胃粘膜の保護剤などには、
いわゆる「口で溶ける」薬があったり、
その他、坐薬や点滴で対応できたりする時代なんですね。
結局、眠剤も点滴に頼ることになったのですが、
導尿という“副産物”も受け入れざるを得ません。
とくに夜中、眠剤で寝入ってしまって
(腹水予防で利尿剤を一方で使っているため)尿意を催し、
フラフラ歩いて転んで骨でも折っては…という配慮から
尿管が差し込まれました、。

そんななかで、唯一、口から入れられるのが氷です。
この氷にまつわる話がじつに奥深い!!
つづきは、つぎの“つぶやき”で…。
(5月1日)

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