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辻本好子のつぶやき No.9 ~もう一つの“口”~

家に帰りたい…
モルヒネパッチに高まった在宅医療への期待感を
もう一歩グイッと押し進めてくれたのが、IVH(中心静脈栄養)ポート。
 *ポート:血管内に注入するための医療機器

9年前乳がんで右腋のリンパ節を取っているため、
採血はできても、点滴の針は左腕のみ。
もともと血管そのものが細いうえに、乳がん治療で散々傷めつけ
昨夏の胃がん手術の後に延々と続く抗がん剤治療などで酷使。
いまや手の甲ですら針が入らなくなってしまい、
いつも若いドクターを困らせていたんです。
そして、ほぼ同時期、ついに口から食べるものを一切受けつけなくなり、
何が何でも点滴に頼らざるを得ないという状況に。

そこで出てきたのが、IVH。

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ただ、主治医には迷いがある様子。
点滴に委ねることは、つまりは常に水分が身体に入っているということ。
そうすれば、また腹水が溜まることになるのではないかという不安。
しかし、体重は日増しに減少していくばかりなのです。

そしてついに決断のとき!!
基本的に自己管理を視野に入れ、
最終的には針の抜き差しまで“自分でやる”こと。
左鎖骨の下、自分で下を見て右手で操作できる場所に
ポートを埋め込むことに相成りました。

…1時間余り、局所麻酔で2センチ×2センチぐらいのポートを埋め込む手術。
「ハイ、大きく息を吸って…」「ハイ、楽にして…」
と患者の協力(?)のもとで適切な場所を探っていく。
もちろん痛みは感じなくとも、
胸のうえで異物がゴリゴリ押し入れられていく感じは、
決して気持ちのよいものではありませんぞ…。
「ハイ、ベストポジションに入りました!」で手術終了。
--あぁ、これで何度も針を刺されることにはオサラバだ--
--1日1160キロカロリーの点滴でいのちがつながる--
私の栄養補給のもう一つの“口”ができた瞬間の小さな感動でした。
(4月4日のできごと)

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