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辻本好子のつぶやき No.8 ~モルヒネパッチ~

薬といえば、もう一つ「モルヒネパッチ」について。

腹水が溜まると必ず引き起こるのが両腎臓の腫れと痛み。
これが、じつに痛いんです。
モーレツ!! ってやつです
ジワジワジワ~~、あっ、くるゾ、くるゾ~~

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こうなると両方の腎臓と膀胱をつないで排尿を助けてくれている
26センチの2本のステントも、まったく奏功せず!
そんなこんなを繰り返し、しばらくはものものしい装置の24時間点滴で対応。
しかし、ついにモルヒネパッチに切り替えることになりました。

パッチといえば、以前、身近な人が禁煙した折にみたことがあるぐらいで、
初めての“お目見え”。
なんとも小さい(1~2センチ四方ぐらい)のでビックリ!
--こんなもんで効くんかいな?--
ところがその威力たるや、凄いのひとこと
貼った瞬間から(ちょっとオーバーかな?)痛みはどこへやら…
取扱いの注意事項さえ守れば、患者本人や家族でも管理できるシロモノ。
--そう! 自宅に帰ってからもだいじょうぶじゃないの!--

9年前、同じ病院で乳がんの手術を受けただけのわずかな経験しかないけれど、
院内チーム体制の充実。
治療(キュア)と看護(ケア)の横並びで、
見事な役割分担の確立。
スタッフ一人ひとりが誇りと情熱を持っている姿に、
小さな驚きと感動と励ましをもらっている今回5度にわたる入院。
そんななかで、それ以上に嬉しかったのが医療技術、看護技術に加え、
こうした薬剤などの日進月歩の向上です。
(当然ながら、医療政策・制度あっての話ですが…)

もちろん、わかってます。
そんな病院ばかりでないことも。
決して“治る”わけでもないということだって…。
ただ、家に帰ってもだいじょうぶなんだ。
安心して帰るための医療の支えさえあればという“確信”が
私の気力を支えてくれたのです。
ただ漠然と、家に帰りたい、早く退院したいという気持ちから、
家に帰って、あれもしたい、これもやっておかなくちゃ--
それをちゃんと自分の手で!! という気持ちに。
モルヒネパッチ1枚が、そんな気力を引き出してくれたのです。
となれば負けてなんかいられない。
「絶対、家に帰るゾ!」
そしたら、急に目の前が明るくなってきました
(4月22日)

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