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辻本好子のつぶやき No.6 ~ナース編④~

4月半ば、師長さんが新人ナースを引き連れてゾロゾロ各病室への挨拶まわり。
みんな一様に緊張した面持ち。
午後になると先輩の業務に2人が“くっつき虫”で訪室。
先輩の処置の手元を食い入るように見つめている真剣な表情が微笑ましい。
そんな彼らが「ベッド周りのお掃除をさせていただきます」のときは、
一人でやってくる。
ぎこちない笑顔までが初々しく、ついつい私の悪いクセで、
お母さんのような気持ちになって…。
「今朝ネ、胸がキュンとしたことがあったのヨ」と言うと、
手を止めて耳を傾けてくれました。
彼らの1年先輩の○○ナースが、当直明けに
「今日はこれで帰ります」とわざわざ訪室してくれたことを話すと、
満面笑顔で「ヘェ~!!」。
「なんでもないようなことが、患者って嬉しいものなのよネ」と言うと、
「そういうひとことが大切なんですネェ~」と明るい笑顔。

002

昨年7月、手術入院したころは、まさに○○ナースも3ヵ月目の新人ナース。
いまは当初の表情の硬さもほぐれ、処置も堂々と手際がいい。
そんな成長ぶりを微笑ましく眺めていたところへの朝の小さなエピソード。

夜中じゅう、痛みや吐き気に襲われて、何度も何度も病室に足を運んでもらったナースに、
交代する前に「昨夜はお世話になりました」とひとことお礼を言いたいと思っても、
ほとんどチャンスがないことが病棟の日常。
朝・昼の担当、17:00~20:00までの担当、そして当直と、勤務に入る前に
「今日の担当の△△です」という挨拶はあっても…。

ベッド周りの掃除を終え、
「私も○○先輩を見習います」と嬉しい言葉を残して次の部屋へ…。
そのあと、トイレの前で○○さんとすれ違い、
「新人ナースにあなたの話をしたのヨ」と声をかけると、
頬を赤らめて「ありがとうございました。がんばります!」
…ううん、がんばらなくていい。
「ただ慣れないで! 慣れることも大事だけど、ただ慣れないでネ」と背中をポン。

もう新人研修で講演させてもらうことはできないけれど…
やってます、マンツーマンで
(4月20日)

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